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2007.08.15 Wednesday

公演のごあいさつ

8/15-20『きみは死んでいる/その他短編』公演パンフレット用テキストを先行掲載。


短編集について。


演劇界において、長編を半年に一本書き続けるというスタンスは、冷静に考えると作家にとって正直無理があるし、何より本当に届けたいものが霞んでしまう場合がある。村上春樹の『蛍・納屋を焼く・その他の短編』という短編集の表題作『蛍』が、いずれ長編『ノルウェイの森』となってベストセラーとなったように。演劇界にもそういうスタンスがあってもいいのに、とフツーに思う。その短編の切れ端には余韻と実験と醗酵があるよね。

なので短編集のため、全部が名曲みたいな戯曲が書きたいなって、書いて集めました。
どこかのバンドが「あの曲やろうぜイェー」ってやっても、成立するような。戯曲自体がタフであり、どう転んでも遊べたり光るような。そういう意味でも特に表題作『きみは死んでいる』は、A・Bバージョン別に主人公の性別と演出を変えただけで、匂い立つものがまた全然違うので、よければ是非もうひとつも観比べてみてください。

タイトルだけならべても不謹慎かつ、尖ったタイトルだらけで、よく審査通ったよなあというポスターが下北沢駅のホームに張られ、よくもまあ、こんな集まってくれたよなあという個性的なキャストとスタッフの皆様に恵まれ、本日を迎えました。短編それぞれの振分けも、アルバムの曲を並べてる気分ですごい楽しんでやりました。だから、片方のバージョンでは1編しか出ていないけど綺羅星のように輝いて気になるキャストが居たら、もう片方もぜひ覗いてみてください。全然違う役をやって居たりします(笑)。

ぼくが感じる「演劇」の魅力って、メインカルチャーとはちょっとズレた、少し不親切だけど想像力を刺激するような、チャーミングで尖っているものだと信じてます。「エンターテイメント」とか「ウェルメイド」なんてのは公演としては前提としてあるべきもので、そこで落ち着いて思考停止してしまうだけではなく、その先まで行きたい。「感じる」だけでなく「考えて」誰かの人生を変えるものだと信じてる。だから、2時間なんとなく楽しんでスッキリみたいなのは、それが最高に上手い三谷幸喜先生とかにお任せして、きちんと尖り続けて行きたいと思っています。何か届いたら、ぜひ語ってください。文化は反射で、ぼくはその反射がどういう光であれ、美しくしか見えません。

短編集だからこその余韻、繋ぎ目、気軽さ、突き飛ばしさ、濃くなる愛、人生の切れ端、あなたの人生の切れ端。そういうものを全て用意したつもりです。

本日はご来場ありがとうございます。
ごゆっくり御覧ください。


ハセガワアユム(MU)/ 脚本・演出 


→『きみは死んでいる/その他短編』公演情報TOP(STORYなど絶賛掲載中)
初日(15日昼のみ2000円に割引敢行中) →http://www.mu-web.net/
新しい演劇サイト『CoRich!』にも公演情報の記事が掲載されてます。登録されている方はぜひ応援してください!
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